コスプレの写真では、アクセサリーは実物より目立ちます。カメラは、肌や布より先に光る物を拾うためです。
この性質を知っていると、選び方が変わります。実物で「ちょうどいい」は、写真では「物足りない」か「うるさい」のどちらかになります。
カメラは光る物を先に拾う
写真の中で目を引く順番は、だいたい決まっています。
- いちばん明るい部分(光を反射した金属、白い布)
- いちばん暗い部分(黒い服の影)
- 色の鮮やかな部分
- 肌
つまり、小さくても光る物は、大きくても光らない物より目立ちます。耳元に小さい石を1粒置くだけで、写真の中では十分に主張します。
逆に、つや消しの黒い飾りは、どれだけ大きくても影と同化して消えます。
引きと寄りで、必要な大きさが違う
| 全身(引き) | 耳元はほぼ見えない。首元と手元、衣装のシルエットで見せる |
|---|---|
| 上半身 | 耳元と首元が主役。いちばん多い構図 |
| 顔の寄り | 耳元だけ。作りの粗さがそのまま写る |
撮ってもらう構図が決まっているなら、そこに合わせます。全身しか撮らないのに耳元を作り込んでも、写真には残りません。
寄りで撮る予定があるなら、大きさより作りの良さを優先してください。安い大ぶりの物は、寄りで粗が出ます。
フラッシュで起きること
屋内やスタジオではフラッシュを使います。ここで3つのことが起きます。
- 白く飛ぶ:明るい石や白い飾りが、真っ白な点になる
- 強く反射する:磨いた金属が、光の筋になる
- 影が濃くなる:つや消しの物が、さらに沈む
フラッシュを使う環境では、鏡のように磨かれた大きい面は扱いが難しくなります。細かい凹凸のある物や、小さい面が集まった物のほうが、きれいに写ります。
屋外は、時間帯で色が変わる
| 日中の直射日光 | 影がはっきり出る。金属が強く光る |
|---|---|
| 曇り | 影が柔らかい。色がいちばん正確に出る |
| 夕方 | 光がオレンジに寄る。銀が暖色に見える |
| 夜・照明 | 光る物しか写らない |
夕方の撮影では、銀色が金色に近く写ります。衣装との色合わせを厳密にしたいなら、この時間帯は避けるか、想定しておいてください。
動きのある写真
ジャンプしたり、振り返ったりする写真では、揺れる物が有利です。
- 垂れるイヤリングは、動きの方向を示す
- 止まっている写真では平凡でも、動くと生きます
- ただし、激しい動きでは外れます
動きのある撮影をするなら、外れにくい留め具にしてください。ダブルロックのキャッチや、ネジ式のイヤリングです。詳しくはキャッチの記事にあります。
色を合わせるか、外すか
衣装とアクセサリーの色には、2つの方針があります。
- 合わせる:まとまる。ただし、写真では溶ける
- 外す:目立つ。ただし、やりすぎると浮く
写真を前提にするなら、1点だけ外すのが答えになります。全体は合わせて、耳元か首元のどこか1か所だけ、明るさの違う物を置きます。
これは色を変えるのではなく、明るさを変えるということです。黒い衣装に銀、白い衣装に金。色相ではなく、明暗で差をつけます。
加工で消える物、残る物
写真は撮った後に明るさや色を調整されることがあります。
- 明るく調整されると:白飛びした石は、さらに白くなる
- 暗く調整されると:黒い飾りは完全に消える
- 彩度を上げられると:色石が強く出る
他の人に撮ってもらう場合、加工の方向は選べません。どちらに転んでも残るのは、中間の明るさで、形のはっきりした物です。真っ白でも真っ黒でもない物が、いちばん安定します。
撮影の前に確かめること
- 左右がそろっているか(片方だけ回っていることが多い)
- 髪が金具に絡んでいないか
- チェーンがねじれていないか
- 留め具が前に来ていないか
4つ目はよく起きます。ネックレスの留め具は、動いているうちに前に回ります。写真に写ってから気づくと、撮り直しになります。
背景の色に負けることがある
見落とされがちですが、アクセサリーは背景とも比べられます。
- 白い壁・明るい背景:銀や白い飾りが背景に溶ける
- 緑の多い屋外:金がよく映える。銀は沈みがち
- 黒い幕・暗いスタジオ:黒い飾りが完全に消える
- 木や土の色:金・銅色が馴染みすぎる。銀のほうが立つ
撮影場所が決まっているなら、背景と反対の明るさを選んでください。屋外の緑をバックにするなら金、白ホリゾントなら黒か濃い色です。
複数人で撮るとき
並んで撮る場合、全員が同じ明るさの金属を使うと、誰も目立ちません。
そろえ方には2通りあります。
| 全員そろえる | 集団としてまとまる。個人は目立たない |
|---|---|
| 1人だけ変える | その1人が中心に見える。主役が決まっている場合に使う |
キャラの立場が決まっているなら、それに合わせて明るさを配分すると、写真が説明的になります。中心のキャラだけ光る物を持つ、という作り方です。
自分で撮る場合
三脚やスマートフォンで自撮りする場合、手元のアクセサリーは写りません。シャッターを押す動作で手が隠れるためです。
- 自撮りなら耳元と首元に集中する
- 鏡越しに撮るなら、左右が反転することを覚えておく
- 片側だけに付ける場合、カメラに近い側に付ける
最後の点が効きます。顔を少し傾けて撮るなら、カメラ側の耳にだけ付ければ足ります。両方に付ける必要はありません。
まとめ
- カメラは光る物を先に拾う。小さくても光れば目立つ
- 構図で必要な大きさが変わる。寄りなら作りの良さ
- フラッシュでは磨かれた大きい面が飛ぶ
- 夕方は銀が金に見える
- 色ではなく明るさで1点だけ差をつける
- 撮る前に留め具が前に回っていないかを見る
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