ワイヤーは、接着剤も、縫う技術も要らない材料です。曲げて、巻いて、切る。この3つだけで形になります。
そして何より、失敗しても伸ばしてやり直せます。手作りを始めるなら、ここからが入りやすいところです。
ワイヤーでできること
- 石やビーズを、穴を開けずに留める
- 飾りと金具をつなぐ(丸カンの代わり)
- 形そのものを作る(星、月、クモの巣のような線の形)
- 壊れた部分を巻いて固定する
4つ目は、作るというより直す用途です。当日に何か外れたとき、ワイヤーが少しあると応急処置ができます。
太さの選び方
| 細い | 指で曲がる。巻きつけ・細工向き。強度は無い |
|---|---|
| 中くらい | いちばん使う太さ。ヤットコで曲がり、形も保つ |
| 太い | 形が崩れない。手では曲がらない。骨組み向き |
最初に買うなら中くらいを1巻きです。細いものは、あとで巻きつけ用として買い足せば足ります。
売り場では太さが番号や数字で示されています。数字が大きいほど細いという表し方が使われることが多いので、買う前に表示を確認してください。
材質で、扱いやすさが変わる
- アルミ:やわらかく、軽い。曲げやすいが、力がかかると変形する
- 真鍮・銅:形を保つ。色が金色・赤みのある色
- 被覆されている物:色が付いている。曲げると被膜がはがれることがある
肌に触れる部分に使う場合は、素材の表示があるものを選んでください。素材の見方は素材表示の記事にまとめています。
道具はヤットコ2本
必要な道具は、道具の記事と同じでヤットコ2本です。ワイヤーを切る道具も要ります。
- 先の丸いヤットコ:輪を作る
- 先の平らなヤットコ:押さえる、つぶす
- 切る道具:はさみでは切れない。ワイヤー用を使う
はさみで切ろうとすると、はさみのほうが傷みます。ここだけは専用の道具が要ります。
基本の形は3つ
| 丸める | 端を輪にする。ここに丸カンを通せば、他とつながる |
|---|---|
| 巻く | 芯に何回か巻きつける。ほどけない留め方になる |
| ひねる | 2本をねじる。強度が出て、見た目にも模様になる |
この3つを組み合わせるだけで、たいていの形は作れます。最初は「丸める」だけ練習してください。ここができると、市販の飾りを自分でつなげられるようになります。
石やビーズを留める
穴の無い石を留めるとき、ワイヤーがいちばん手軽です。
- 石の後ろにワイヤーを回す
- 4方向から押さえるように曲げる
- 上で余った分をまとめてひねる
- ひねった部分を丸めて輪にする
接着剤を使わないので、あとから石を替えられます。作り直しがきくのが、この方法の利点です。
切った先端は、必ず内側へ
ここが安全にかかわるいちばん大事な点です。切ったワイヤーの先は、鋭くとがっています。
- 先端は、必ず内側か裏側に折り込む
- 平らなヤットコで、飾りの側に押しつけてつぶす
- 指でなでて、引っかからないことを確かめる
肌に触れる物、髪に付ける物では、ここを飛ばすと必ず引っかかります。作り終わったあとに、指で全体をなでる。この確認だけは省かないでください。
やり直しがきく、ただし限度がある
ワイヤーの利点は作り直せることですが、同じ場所を何度も曲げると折れます。
| 1〜2回 | 問題ない。形を直せる |
|---|---|
| 3回以上 | その部分が弱くなる。見た目では分からない |
| 折れ跡がある | 使わない。当日に折れる |
曲げ直しが3回を超えたら、その部分は切って、新しく取り直してください。ワイヤーは長さに余裕を持って切っておくと、これができます。
色をそろえる
ワイヤーにも金属の色があります。飾り・金具・ワイヤーの3つが同じ色系でないと、そこだけ浮きます。
- シルバーの飾り → 銀色のワイヤー
- ゴールドの飾り → 金色・真鍮色のワイヤー
- 見えない場所に使うなら、色は問わない
3つ目は覚えておくと便利です。裏側の固定に使うだけなら、手元にある色で構いません。3つの色をどう使い分けるかは、色合わせの記事にあります。
当日の応急処置に使える
細いワイヤーを少しだけ切って持っていくと、当日に使えます。
- 丸カンが開いてしまった部分を巻いて留める
- チェーンが切れた所をつなぐ
- 飾りが外れた所に通して仮留めする
ただし、切った先端の処理を、その場でも必ずやってください。急いでいるときほど、ここを飛ばして引っかけます。
しまい方
ワイヤーは巻いた状態のまま置いておくのが基本です。
- 伸ばしたまま束ねると、癖が付いて使いにくくなる
- 余った短い切れ端は、小さい袋にまとめる。応急処置用になる
- 湿気の多い場所を避ける。変色する
切れ端は捨てないでください。3センチもあれば、たいていの応急処置には足ります。
まとめ
- ワイヤーは接着剤も縫う技術も要らない。やり直しがきく
- 最初は中くらいの太さを1巻き
- 基本は丸める・巻く・ひねるの3つ
- 切った先端は必ず内側に折り込む。指でなでて確かめる
- 同じ場所を3回以上曲げ直さない
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