執事や王子の衣装は、体のほとんどが布で覆われています。肌が出るのは、顔と手だけです。
だから、小物で作れる場所は首から手首までの範囲に限られます。逆に言えば、ここさえ決まれば全体が決まります。
使える場所は4つしかない
| 襟元 | タイやスカーフを留める位置。正面からいちばん見られる |
|---|---|
| 胸 | ポケットの上、ジャケットの返し。1点だけ置ける |
| 袖口 | カフス。手を動かすたびに写る |
| 手 | 指輪、手袋。所作で見せる場所 |
耳元は、この系統ではほとんど使いません。髪型が整えられていて、顔の輪郭を見せる形が多いためです。使うとしても、耳に密着する小さい物にとどめます。
金属の色は1色に固定する
この系統は色数が少ない衣装です。黒・白・紺・臙脂。そこに金属の色が2つ入ると、すぐに分かります。
- ボタン、バックル、カフス、タイピン、時計。これらを全部そろえる
- 衣装のボタンが金色 → 金でそろえる
- ボタンが銀色や黒 → 銀でそろえる
基準になるのは衣装にもともと付いているボタンです。自分で選べる小物のほうを、ボタンに合わせてください。金属の色をどう決めるかは、色合わせの記事で詳しく扱っています。
カフスは、いちばん効く1点
この系統で最初に買うならカフスです。理由は3つあります。
- 手を動かすたびに写る
- 小さいので、衣装と競合しない
- 普段のシャツにも使える
ただし、袖口が二重に折れている形のシャツでないと使えません。ボタンの付いた袖口には付けられないので、買う前にシャツ側を確認してください。
使えない場合は、袖口に飾りボタン風の物を留めるという代わりの手があります。
タイピン・ブローチの位置
襟元を留める物は、位置がずれると一気に崩れます。
| 高すぎる | 首に近すぎて窮屈に見える |
|---|---|
| ちょうどよい | 胸の上のほう。ジャケットを閉じたときに隠れない高さ |
| 低すぎる | ジャケットに隠れて意味がなくなる |
ジャケットを着る前に、閉じた状態で見える高さを確かめてください。シャツだけの状態で決めると、たいてい低くなります。
手袋をする場合
白い手袋を着ける形なら、指輪は使えません。上から着けると膨らみ、下に着けると見えません。
- 手袋をする → 手元の小物はあきらめ、袖口で作る
- 手袋をしない → 指輪を1つ。右手のほうが所作で見せやすい
- 途中で外す → 外したあとに着けられるよう、ポケットに用意しておく
3つ目の形が実用的です。撮影のときだけ手袋を外して、指輪を見せるという使い分けができます。
懐中時計は、鎖の長さで決まる
この系統でよく使われる小物ですが、鎖が長すぎると垂れて邪魔になります。
- ポケットに入れて、鎖がゆるく弧を描く長さにする
- ぴんと張るのは短すぎる
- 膝まで垂れるのは長すぎる
長さは丸カンで詰められます。切らずに調整する方法はサイズの記事にまとめています。
実用面では、座ると鎖が椅子に引っかかります。座る時間が長い日は、ポケットの中にしまっておくほうが安全です。
足すより、質をそろえる
この系統でいちばん多い失敗は、安く見えることです。数を足しても解決しません。
- 点数を減らして、1つの作りをよくする
- 塗装がはがれている物は使わない。近距離で必ず分かる
- 色のずれた金具を1つでも混ぜない
この衣装は近距離で撮られることが多いので、作りの粗さがそのまま写ります。大きさより作りのよさを取ってください。
ハロウィンに寄せる方法
執事・王子系は、そのままではハロウィンの記号を持ちません。1点だけ足すと、行事に乗れます。
| いちばん自然 | 黒と紫のタイかスカーフに替える |
|---|---|
| 次に自然 | 胸に小さいコウモリか月のブローチを1つ |
| 強い | 赤い石のタイピン。ヴァンパイア寄りに見える |
3番目は意図的に使えます。ヴァンパイアの記事と組み合わせると、衣装を買い足さずに別のキャラに寄せられます。
2人以上でやるとき
この系統は、並んだときに差が出やすいという特徴があります。全員が黒い服だからです。
- 金属の色を全員そろえる
- タイの色だけ変える。役割の違いが出る
- 1人だけ点数を増やす
2つ目が手軽です。衣装を買い足さずに、首元の色だけで人物を描き分けられます。
普段に残せるもの
- カフス → 冠婚葬祭でも使える。いちばん残る
- シンプルなタイピン → 通年で使える
- 細い指輪 → そのまま日常に回せる
- 大きい飾りの付いたブローチ、装飾の強い懐中時計 → その日だけ
この系統は、買った物がそのまま礼装に回せるという珍しい利点があります。買う順番としては、上の3つを先にそろえるのが無駄になりません。
まとめ
- 使えるのは襟元・胸・袖口・手の4か所だけ
- 金属の色は、衣装のボタンに合わせて1色に固定する
- 最初に買うならカフス。ただしシャツの袖口を確認する
- 点数を足すより、1つの作りをよくする
- ハロウィンに寄せるならタイの色を黒と紫に替える
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