久しぶりに出した小物が、黒ずんでいる。金色が鈍くなっている。これは保管中に起きた変化で、たいていは元に戻せます。
ただし、素材によってやり方が違い、間違えると傷めます。
まず、素材を確かめる
お手入れの方法は素材によって大きく違います。商品に取扱いの説明がある場合は、必ずそちらを優先してください。ここに書くのは一般的な考え方です。素材が分からない物は、いちばん弱い素材だと考えて扱ってください。
分からない場合の原則は1つです。やわらかい乾いた布で拭く。これだけなら、ほとんどの素材で問題になりません。
やってはいけないこと
| 強くこする | メッキが削れる。下地が出る |
|---|---|
| 研磨剤を安易に使う | 表面を削る道具。メッキには使えない |
| 水に長くつける | すき間に水が残る。接着が緩む |
| ドライヤーで乾かす | 熱で接着が緩む。樹脂が変形することがある |
とくに1つ目と2つ目です。「磨けばきれいになる」は、メッキの物には当てはまりません。磨くほど、色が剥げていきます。
汚れの種類で分ける
- 皮脂・汗の膜:乾いた布で拭けば取れる。いちばん多い
- ほこり:やわらかい筆でかき出す
- 変色:表面が化学的に変わっている。拭いても取れない
- メッキのはがれ:戻らない
1つ目と2つ目は、家にある物で対処できます。3つ目と4つ目は、元に戻らないことがあります。
拭いて取れないなら、それ以上は無理をしないでください。強い方法を試すほど、状態は悪くなります。
すき間の汚れ
チェーンの継ぎ目や、石の周りに入った汚れが目立つことがあります。
- やわらかい筆やブラシで、乾いた状態でかき出す
- つまようじの先で押し出す(金属を傷つけないよう、力を入れない)
- 石の裏に入った汚れは、取れないことが多い
石の周りは、爪で留めてある場合に緩むことがあります。力を入れて掃除すると、石が落ちます。
変色を防ぐほうが早い
変色は、起きてから直すより、起きないようにするほうが簡単です。
- 使った日に汗を拭く
- 乾かしてからしまう
- 1つずつ分けて、空気に触れにくい袋に入れる
- 湿気の少ない場所に置く
3つ目は効きます。密閉できる袋に入れるだけで、変色はかなり遅くなります。詳しくは小物のしまい方にまとめています。
直らないときの使い道
元に戻らない物にも、使い道はあります。
- くすんだ金属が合う仮装:ゾンビ、ファンタジー、使い込んだ設定
- 見えない位置に回す:髪や衣装で隠れる場所
- 練習用にする:丸カンの開け閉めを試す
1つ目は実際に使えます。新品の輝きが不利になる場面もあります。ファンタジー衣装の記事やゾンビの記事で触れているとおりです。
手入れをする頻度
| 使った日 | 毎回。拭いて乾かす |
|---|---|
| しまう前 | 状態を見る。緩みがないか確かめる |
| 出すとき | 引っぱって確かめる。変色を見る |
定期的に全部を点検する必要はありません。使うたびに、その物だけ見れば足ります。
樹脂・レジンの部分
金属以外の部分は、扱いが変わります。
| 樹脂・アクリル | 傷が付きやすい。硬い布でこすらない |
|---|---|
| レジン | 日光で黄ばむ。戻らない |
| パール調 | 表面のコーティングが弱い。乾拭きだけにする |
3つ目はとくに注意が要ります。強くこすると、表面の光沢が取れて下地が出ます。一度取れると戻りません。
布とリボンの部分
チョーカーや布の飾りは、金属とは別の傷み方をします。
- 汗のにおいが残る:金属と違い、素材に染みる
- 色が落ちる(濃い色ほど、汗で移ることがある)
- 折り目が付く
布の部分は、平らに寝かせて風を通すのが基本です。丸めてしまうと折り目が残り、次に使うときに目立ちます。
人から譲り受けた物
もらった物、中古で買った物は、使う前に一度手入れをしてください。
- やわらかい布で全体を拭く
- 肌に触れる部分(金具の裏、キャッチ、チェーンの内側)を重点的に
- 金具が緩んでいないかを、指で軽く引いて確かめる
肌に直接ふれる物を人と共有することについては、体質や状態によって向き不向きがあります。心配な場合は使用を控え、必要に応じて医療機関にご相談ください。
素材の表示が残っていない物は、長時間つける日には使わないと決めておくほうが安全です。短時間の撮影だけに使う、という分け方ができます。
においが付いたとき
変色ではなく、においが残ることがあります。食事の場、たばこ、香りの強い場所です。
- まず風を通す。袋や箱から出して、半日置く
- 布やレースの部分は、においを吸いやすい
- 洗剤や消臭剤を直接かけない。金具と接着部分を傷めることがある
ほとんどは、出して置いておくだけで抜けます。急いで何かをかけると、においは取れて別の問題が残ります。
まとめ
- 分からなければやわらかい乾いた布で拭くだけにする
- 強くこすらない。研磨剤を安易に使わない
- 取れない変色は、それ以上いじらない
- 石の周りは力を入れると緩む
- 起きてから直すより、起きないようにする
- 直らない物はくすんだ質感が合う仮装に回す
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