和装のコスプレでは、洋装で覚えた選び方がそのまま通用しません。着物には、そもそもアクセサリーを着ける文化がありません。
だからこそ、何をどこまで足すかで印象が大きく変わります。足しすぎると和装から離れ、何も足さないと写真が寂しくなります。
着物には、アクセサリーの居場所が少ない
洋装で使う4か所のうち、和装で使えるのは実質1か所です。
| 首元 | 使えない。衿が重なっているので、ネックレスは沈む |
|---|---|
| 手元 | 袖が長い。ブレスレットは袖の中に隠れる |
| 耳元 | 使える。髪を上げるので、耳が完全に出る |
| 髪 | 本命。簪や花飾りが、和装では正式な装飾 |
つまり和装では、髪飾りが主役で、耳元が脇役という構成になります。首元と手元は最初から数に入れないほうが、迷いません。
これは洋装と逆です。洋装では髪飾りが脇役ですが、和装では髪飾りが装飾そのものです。ここを入れ替えて考えてください。
髪飾りと耳元は、必ずぶつかる
簪や花飾りは、耳のすぐ上や横に挿します。耳元と数センチしか離れていません。
- 大きな花飾り:耳元は付けない。花と競合して、どちらも弱くなる
- 細い簪だけ:耳元に小さい物を入れられる
- 飾りを後ろにまとめる:横顔が空くので、耳元が主役になる
3つ目は、意識してやる価値があります。髪飾りをすべて後頭部に寄せると、顔の横に空間ができます。そこに揺れる耳飾りを1つ置くと、正面からも横からも成立します。
金と赤の使いどころ
和装で使われる色には、意味と場面があります。
| 金 | 格が上がる。振袖・花魁・巫女装束の一部など、華やかな場面向け |
|---|---|
| 赤 | 若さと華やかさ。面積が大きいと、幼く見えることがある |
| べっ甲色・茶 | 落ち着く。普段着の着物・浴衣に合う |
| 銀・白 | 涼しい方向。夏の浴衣、清楚な設定に |
浴衣に金の大きい飾りを付けると、格が合いません。浴衣は普段着に当たるので、飾りも軽いものにします。逆に振袖なら、金を使わないと寂しくなります。
衣装の「格」に飾りを合わせる、という考え方が和装にはあります。豪華な衣装には豪華な飾り、簡素な衣装には簡素な飾りです。
ピアスをどう扱うか
和装のキャラクターに、ピアスの設定があることは多くありません。ここは判断が分かれます。
- 穴が見えるのが気になる場合:肌に近い色の小さい物や、透明の樹脂で埋める
- 気にしない場合:小さい粒なら、写真ではほぼ分かりません
- 設定に合わせて外す場合:外したまま数時間で、穴が塞がることは通常ありません
ピアスの穴の扱いについて、当サイトでは医学的な判断や助言はしません。長時間外すことや、埋める物の使用については、ご自身の状態に応じて医療機関にご相談ください。
袖と裾に引っかかる
和装は布の面積が大きく、動きも大きくなります。引っかかる機会が洋装より多い衣装です。
- 袖を持ち上げるポーズ:腕を上げると、袖が耳元をかすめる
- 帯を直すとき:手が体の前で大きく動く
- 裾を持って歩く:かがむ動作で、髪飾りが落ちる
とくに袖は要注意です。薄い生地の袖が、爪留めの石や丸カンの切れ目に引っかかると、糸が出ます。衣装は直せません。
和装の日は、表面がなめらかで、出っぱりのない物を選んでください。考え方は包帯を使う仮装と同じで、繊維を拾わない形を選ぶということです。
足元と小物
和装は全身で撮ることが多い衣装です。足元まで写ります。
- 草履や下駄は、それ自体が小物として見られる
- 足袋の色(白か、色付きか)で印象が変わる
- 手に持つ小物(扇子、傘、巾着)のほうが、指輪より写る
手に何か持つ設定なら、指輪は不要です。持ち物のほうが大きく、確実に写ります。
季節を外さない
和装は、季節との結びつきが強い衣装です。
- 浴衣:夏。秋冬に着ると季節外れに見える
- 袷の着物・羽織:秋冬
- 花のモチーフ:その花の季節がある(桜は春、菊は秋)
3つ目は見落とされます。秋の撮影で桜の髪飾りを使うと、知っている人には分かります。季節を問わないのは、月・雪の結晶ではない幾何学模様・べっ甲色などです。
帯周りは触らない
帯は和装で最も面積の大きい装飾です。ここに何かを足す必要はありません。
- 帯締め・帯留め:これ自体が和装のアクセサリーにあたる。1つで完結する
- 帯の上にベルトやチェーンを重ねる:和装から大きく離れる
- 巾着や下げ物:帯に挟む・下げる形なら成立する
帯留めを使うなら、髪飾りと色をそろえてください。体の上と真ん中にある2つの飾りなので、色が違うと縦に分断されて見えます。
男性の和装の場合
男性の和装では、装飾はさらに少なくなります。
| 使えるもの | 帯に挟む小物/羽織紐/扇子/刀などの持ち物 |
|---|---|
| 難しいもの | 耳飾り(設定次第)/指輪/首元の飾り |
男性の和装は持ち物で見せるのが基本です。手に持つ物、腰に差す物。身につける飾りを足すより、そちらのほうが自然に収まります。
ただし、キャラクターに耳飾りの設定があるなら別です。設定が最優先で、その場合は片耳だけのことが多くなります。
屋外の神社や庭園で撮るとき
和装は屋外のロケーションで撮ることが多い衣装です。場所ごとに注意があります。
- 砂利や石畳:落とした小さい物は、まず見つかりません
- 風:髪飾りが飛ぶ。ピンで二重に留める
- 撮影の可否:神社仏閣や庭園には、撮影に関する決まりがあります
神社仏閣・公園・庭園などでの撮影は、施設ごとに許可や条件が定められている場合があります。撮影の前に、必ずその施設の決まりを確認し、したがってください。
まとめ
- 和装では髪飾りが主役、耳元が脇役。首元と手元は数えない
- 髪飾りと耳元は必ずぶつかる。飾りを後ろに寄せると横顔が空く
- 衣装の「格」に飾りを合わせる。浴衣に金は重い
- 袖が引っかかる。出っぱりのない、なめらかな物を選ぶ
- 手に持つ小物があるなら、指輪は要らない
- 花のモチーフには季節がある
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