全頭のマスク、着ぐるみ、フードで顔を覆う衣装。これらに共通するのは、顔まわりが完全に使えないことです。
耳元も、首元も、髪飾りも成立しません。アクセサリーで作れる場所が、肩から下に全部降りてきます。
使えなくなる場所
| 耳元 | 完全に使えない。着けても見えず、内側で当たって痛い |
|---|---|
| 髪 | 使えない。被り物の下で潰れる |
| 首元 | 被り物の縁で隠れることが多い。長さ次第 |
耳元に何か着けたまま被ると、内側で頭に押し付けられます。数時間で痛くなり、外すには被り物を脱ぐしかありません。
だから、被る日は耳元に何も着けないのが正解です。これは我慢ではなく、単に見えないからです。
作れる場所は3つ
- 手元:指輪、手首。いちばん写る
- 衣装の上:ブローチ、留め具、ベルトまわり
- 持ち物:手に持つ物、かばんに付ける物
1番目が中心になります。顔で表情を出せないぶん、手の動きが全部を担うことになるためです。
手で語ることになる
顔が見えない衣装では、写真の情報が手に集中します。
- 手の位置と角度で、印象が決まる
- 指輪や手首の物が、普段より強く写る
- 手袋をする衣装なら、手袋の上に何か置けるかを考える
手袋の上からブレスレットを着けるという手があります。布の上なので、肌に触れる問題も起きません。手袋の上でも使える形は、ブレスレットの記事で扱っています。
視界と、音が制限される
実用面では、これがいちばん重要です。
| 視界 | 足元が見えないことがある。床の物、段差に気づけない |
|---|---|
| 音 | 聞こえにくい。後ろから声をかけられても気づかない |
| 手元 | 自分の手が見えない角度がある |
3つ目が小物に直接かかわります。着け外しを自分で確認できません。着けるのは被る前、外すのは脱いだ後、と決めてください。
視界が悪い状態で細かい物を扱うと、落としても気づきません。被ったまま何かを直そうとしないことです。
暑くなる
被り物の中は、季節に関係なく暑くなります。
- 汗が多く出る
- 首元の金属に、汗が直接付く
- 休憩のたびに脱ぐので、そのたびに首元が引っかかる
だから、首元には引っかからない、平らな物を選ぶことになります。垂れる物、出っぱる物は、脱ぎ着のたびに引っかかります。
汗が付いた金属をどうするかは手入れの記事で扱っています。この衣装は、汗の量が他より多くなります。
脱ぐ場所を先に決める
被り物は、その場でいきなり脱がないほうがよい場合があります。
- キャラクターとして成立している場では、脱ぐと世界が壊れる
- 小さい子供のいる場では、驚かせることがある
- 休憩できる場所を、先に確認しておく
脱ぐ場所が決まっていれば、そこで小物を直すという段取りが組めます。会場での動き方は更衣室でやることにも通じます。
大きさの感覚が変わる
被り物があると、頭が実際より大きくなります。そのぶん、体に着ける小物は小さく見えます。
| 普段なら大きい | 被り物と並ぶとちょうどよく見える |
|---|---|
| 普段ならちょうどよい | 見えない |
だから、この衣装では普段より一段大きい物を選んでかまいません。全身の釣り合いで決まります。
被り物そのものに足す
数は少ないですが、被り物に飾りを付けられる場合があります。
- 耳の位置に、小さい飾り(獣の耳がある形なら)
- 首との境目:襟や布で隠す位置に
- 角や突起がある形:その根元に紐や布
ただし、脱ぐときに引っかかる物は付けないでください。急いで脱ぐ場面で、飾りごと引きちぎることになります。
1人では着られないことがある
大きい被り物は、着るのに人の手が要ることがあります。
- 後ろの留め具が自分では届かない
- 小物を落としても自分では拾えない
- 視界が悪いので、移動にも付き添いがあると安全
一人で行く日にこの衣装を選ぶなら、すべてを自分の手だけで完結させる必要があります。判断の基準は一人でイベントに行く日の記事にまとめています。
移動中は、かぶらない
被り物は、会場の中だけの物です。ここは他の衣装より線がはっきりしています。
- 電車や駅では、視界が悪い状態で人と接触する
- 顔が見えない状態は、場所によっては人を驚かせる
- 脱いだ被り物は、かさばる。運ぶ袋が要る
運ぶときは、形がつぶれない入れ物に入れてください。柔らかい袋に押し込むと、内側の芯が変形して戻らなくなります。
会場の中と外で基準が変わるという話はその場の決まりの記事にまとめています。被り物も、外に出た時点で扱いが変わります。
しまい方と、においの問題
| やる | 使ったあとに内側を風に当てる。半日でよい |
|---|---|
| やる | 形を保つ物を中に入れて、立てて保管する |
| やらない | 汗を吸ったまま袋に入れて放置する |
中は汗をかく場所なので、においが残りやすいという問題があります。使ったその日に出しておくだけで、ほとんど防げます。
一緒に使った小物も同じで、被り物と同じ袋に入れないでください。湿気が移ります。分けてしまう考え方はしまい方の記事にあります。
まとめ
- 耳元・髪は使えない。着けると内側で当たって痛い
- 作れるのは手元・衣装の上・持ち物の3つ
- 手が全部を担う。手元は普段より強く写る
- 着けるのは被る前、外すのは脱いだ後
- 頭が大きく見えるので、体の小物は一段大きくてよい
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