機械や人造の要素がある衣装は、すでに全身が金属色であることが多く、そこにアクセサリーを足す余地がありません。
この系統で効くのは、飾りを置くことではなく、線をつなぐことです。考え方が他と違います。
点ではなく、線で作る
| 他の衣装 | 1点を置く。そこに視線を留める |
|---|---|
| この系統 | 線を通す。体のどこかからどこかへ、つながって見せる |
チェーン、チューブ、コードのような細長い物が、この系統でいちばん働きます。1粒の石より、1本の線です。
線が体の輪郭に沿って走ると、機械としての構造が見えます。点を散らすと、ただ飾りが付いているだけになります。
合う素材
- つや消しの金属:反射しすぎない。いちばん合う
- 黒い金属、鉄色:重さと硬さが出る
- 透明・半透明の樹脂:中が見えると、機械らしくなる
- 細いチューブ、コード状の物:線として使える
逆に、金色と、色石は浮きます。装飾としての金属は、この系統の文脈に合いません。
素材ごとの質感の違いは素材の記事で扱っています。同じ銀でも、磨いた物とつや消しでは別物です。
光る物を使うかどうか
この系統は、発光する要素が使える数少ない衣装です。ただし条件があります。
- 光る点は1〜2か所まで。増やすと機械に見えなくなる
- 色は1色。青か、赤か、緑のどれか
- 明るい場所では見えないことを前提に組む
3つ目が現実的な問題です。屋外の日中では、発光はほとんど写りません。光らせるなら、暗い会場か、夜の撮影に限られます。
明るい場所でも成立させたいなら、光らない状態でも形が見える物を選んでください。
電池が要る物の注意
電池を使う小物は、会場によって持ち込みが制限されることがあります。また、発熱や液漏れの可能性があるため、肌に直接ふれる位置に長時間つけたままにしないでください。必ず製品の表示にしたがい、主催者の案内も確認してください。
実用面では、電池が切れると、ただの塊になります。予備の電池を持つか、切れても成立する形にしておいてください。
耳元は、機械の一部にする
この系統の耳元は、装飾ではなく部品として置きます。
| 合う | 耳を覆う形、耳の後ろから回る形、イヤーカフ |
|---|---|
| 合う | 片耳だけ。左右非対称が自然に見える系統 |
| 合わない | 揺れる飾り、垂れる石 |
片耳だけにすると、「そこに何かが接続されている」ように見えます。この系統では、左右非対称が意味を持ちます。考え方は左右で違う物をつける記事にまとめています。
首から肩へ、線を渡す
いちばん効く場所は、首から肩、肩から腕にかけての線です。
- 首元から肩に向かってチェーンを渡す
- 肩から腕へ、細い線を沿わせる
- 片側だけでよい
ここは体の中で動きの少ない場所なので、線が乱れません。腕や胸に渡すと、動くたびに位置が変わります。
衣装の上に留める方法は衣装の上に置く記事で扱っています。生地の厚みで、使える留め具が変わります。
手元は、関節を意識する
この系統の手元は、指の関節や手首に、区切りを作ると機械らしくなります。
- 指の第一関節あたりに、細い輪
- 手首に、幅のある帯状の物
- その2つを細い線でつなぐ
3つ目まで作ると、手が機械の部品として見えます。ただし、物を持つ手には作らないでください。握れなくなります。
硬い物は、人に当たる
この系統の小物は、硬く、角があり、出っぱるという共通点があります。
- 混雑した場では、必ず人に当たる
- 座ると、椅子や床にぶつかって傷が付く
- 自分の肌にも当たる。角を落としておく
作った物なら、角と切り口を必ず処理してください。ワイヤーや金属板の切り口の扱いはワイヤーの記事にまとめています。
ハロウィンに寄せる
| 自然 | 紫の光を1点。色を変えるだけ |
|---|---|
| 自然 | 汚しを入れる。壊れた機械という方向に寄せる |
| 難しい | コウモリやかぼちゃ。系統が合わない |
2番目はゾンビの記事と同じ考え方です。汚しを入れるなら、小物も同じ質感にそろえてください。ぴかぴかの金属だけが浮きます。
市販の物を、そのまま使わない
この系統の小物は、売っている物をそのまま使うと機械に見えないことがあります。装飾として作られているためです。
- 光沢を落とす:つや消しにするだけで、部品に見える
- 飾りを外す:石やモチーフを取ると、構造だけが残る
- 線でつなぐ:単体の物どうしを、チェーンで接続する
3つ目がこの系統ならではの方法です。関係の無い2つの小物を線でつなぐと、それだけで一体の装置に見えます。
光沢を落とす方法と、肌に触れる部分を塗らない理由は塗り替えの記事にまとめています。
重さが、思ったより出る
| 原因 | 金属を面で使うので、面積がそのまま重さになる |
|---|---|
| 結果 | 肩と首に来る。一日で耐えられなくなる |
| 対策 | 樹脂で作り、塗装で金属に見せる |
この系統は、見た目と重さを切り離せる数少ない分野です。樹脂の板を金属色に塗れば、写真では区別がつきません。
どこにどれだけ負担が来るかは重さで選ぶ記事で扱っています。肩に載せる物がある衣装は、耳元と首元を軽くしてください。
まとめ
- 点ではなく線で作る。チェーンやコード状の物が効く
- 合うのはつや消し・黒・半透明。金と色石は浮く
- 光る物は1〜2か所、1色まで。明るい場所では写らない
- 耳元は片耳だけ。左右非対称が自然に見える
- 硬く角がある。切り口を処理し、混雑した場では外す
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